GREEN BELT11月号に「第2回　採用と教育のどちらを重視すべきか」を寄稿いたしました。

業界誌GREEN BELT11月号に「派遣会社が教える予防的人材処方箋」として「第2回　採用と教育のどちらを重視すべきか」を寄稿いたしました。（全6回）

採用と教育のどちらを重視すべきか

前回のコラムでは、サービス業界に於ける人材戦略について、理想的な人材の採用は今後ますます困難になるというお話をさせていただきました。 それを踏まえたうえで、皆様の組織では採用と教育のどちらにより多くの労力・コストを割くべきか、以下のような視点で考えてみてはいかがでしょうか。 ●採用を重視すべき場合 組織の拡大：急速な成長や新規プロジェクトの開始などで、短期間に人手が必要な場合。 特定のスキルセット：既存の社員では補えない専門的な知識や技術が求められている場合。 文化の刷新：新しい視点やアイデア　を取り入れるために、外部からの新しい血を求める場合。 ●教育を重視すべき場合 組織の長期的成長：採用後に社員を育成し、長期的にスキルを向上させることで、組織全体のパフォーマンスを高めたい場合。 コスト効率：新規採用よりも、教育を通じてスキルを向上させる方がコスト効率が高い場合。 社員定着率：教育により社員が成長を感じ、モチベーションや会社への忠誠心の向上により離職率の低下を目指す場合。 要約しますと、組織の成長や発展の『スピード』を重視するのであれば採用重視となり、組織に『スタミナ（持続性）』を求めるのであれば教育（育成）重視という事になります。 これは野球やサッカーなどのプロスポーツの世界に例えてみるとイメージしやすいかも知れませんね。 もちろん、組織の持続的な成長のためには採用と教育のバランスが重要という事になりますが、理想的な人材の採用〜定着を高めるためには、まずは既存従業員への教育をしっかりと施し、 魅力的な組織の構築を優先的に進める必要があるのではないでしょうか。 次回は、「これからのサービス業界に於ける社内あるいは顧客とのコミュニケーション」についてのお話をさせていただきます。