パチンコ業界という言葉が消える日
パチンコ業界で働く人たちにアンケートを取った。内容はプライベートで打つのはパチンコ?それともパチスロ?という単純な内容だ。200人あまりから回答が寄せられた。
その結果、主にパチンコを打つ人が32人、主にパチスロを打つ人が74人。ダブルスコアでパチスロ派の方が増えている。
ちなみに、両方やる人は57人。
さらに、注目したいのはどちらもあまり打たないが27人、完全に止めた人が31人で、打たない派が58人もいることは、業界としては由々しき問題である。このままパチンコが衰退していく危機感を感じる。
では、業界人がパチンコを打たずに、パチスロを打つようになった理由を列挙してみよう。
「パチスロは設定に関係無く、誤爆する機種があるから。 パチンコは、釘がシブすぎる」
「パチンコが回らないのが1番の理由。また、最近のAタイプ(クラコレ、ハナ、ジャグ)に楽しさを感じるようになったから」
「時間効率がパチスロの方が良い」
「パチスロは自分の意思でスタートレバーを叩き『当ててやった感がある』から」
「パチンコは必ず回るとは限らないから、スロットは3枚投入してレバーONで必ず抽選を受けられる。パチンコのようにスランプや、削られる事もない」
「電話の折り返しが楽だから。(笑)コールが鳴ったら走って入り口まで行きます! 」
「回らないストレスがない」
「パチンコの回らない時間が耐えれない」
「パチンコは回らないから、パチスロは1000円で最低でも25回は当たりの抽選してくれてるので。あと、払い出しが少なくても天井があるので投資目安がつくから 」
「パチンコは大当たりまでの展開が読めてしまいつまらない。スロットは攻略要素もあり、打ち込むほど面白い」
「パチスロは絶対、回って、天井があるから2、3万入れれば一回はチャンスがあるから」
「スロットには天井設定があるため。パチンコは信頼度の低いリーチ演出がプレーヤー自身でカットできないため」
パチンコを打たなくなった理由は明確だ。回らないことには抽選は始まらない。釘が渋くなって回らないことにストレスを感じているのはお客さんだけでなく、業界人だって同じ事だ。
その点パチスロはメダル3枚を入れれば、確実に抽選が行われるので、パチンコより効率がいい。さらに、パチスロには天井があるため、2~3万円も投資すれば初当たりは引ける。
唯一の救いは、パチンコが面白くないのは、ゲーム性よりも回らないことを挙げている人が圧倒的なこと。ということは、回せば、パチンコに戻ってくる可能性はある。
パチンコ人口が減少していく理由の一つが、回らない=おカネが続かない、ということである。
このアンケートから、これ以上お客さんがパチンコから去らないようにするには、最低限、ストレスのないように回すことなのだが…。
分かっていながらできないようでは、10年後、20年後にはパチンコ業界という言葉が消えているかも知れない。