今、パチンコ業界が率先してすることは全店禁煙宣言
このところパチンコは、ネガティブ報道ばかりが目立つ。といっても今に始まったことではないが、IRカジノ法案で、ギャンブル依存症問題で一番やり玉に挙がったのが、ほかならぬ我がパチンコだった。ギャンブル依存症患者536万人中、8割がパチンコと指摘されている。
公営ギャンブルと違って全国津々浦々にあるパチンコ店は、1年365日も営業しているのだから依存症になりやすい環境を提供していることは誰でも関係性が理解できる。
こんなことが報道されれば、パチンコのイメージはますます悪くなる一方だ。特に最近の若者はタバコも吸わなければ、パチンコも打たない。パチンコ店へ足を運んだ経験がないから悪いイメージは増幅されるばかりだ。
そもそもパチンコ依存症の事ばかりが報道されたのでは、若者をパチンコに振り向かすことなどできるはずもない。
そこへ持ってきて来年2月1日から改正風営法が施行される。この秋には改正内容が明らかになるが、一番のポイントは遊技機の出玉性能が現行の2/3にまで落とされることになる。パチンコでいえば、今まで1回の大当たり出玉が2400個だったものが、1500個に規制される。射幸性を極力落とすことが警察庁はのめり込み防止=依存症対策つながると考えているようだ。
射幸性が落とされることで懸念されるのは客離れ、売上ダウンだろう。
パチンコ業界は今回の法改正をチャンスと捉えるか、終わった、と捉えるかで自ずと行動も変わってくる。
これは本来の遊技に戻るだけで、健全娯楽に戻るためのリスタートでもある。
出玉規制によって逆に遊べる機械になる。遊べる機械になってもホールが釘調整で閉めてしまえば元の木阿弥と思われるが、いずれ、パチンコにもベースメーターが取り付けられることになるので、そういうこともできなくなる。
おカネのかからない遊びになれば、友達を誘ってまたパチンコホールへ行けるようになってくる。
そして、この時にパチンコ業界がいの一番に取り組むのが禁煙宣言だ。
業界を挙げて全日遊連が率先してパチンコを全面禁煙することを発表する。飲食店がまごついている時に、パチンコ業界はいち早く全面禁煙化を宣言する。どの業界よりもいち早くやらなければ、ニュースにもならない。
パチンコが全店禁煙になれば今までタバコの煙を嫌がっていた層を取り込むことも出来る。
こういう明るい話題を提供しないと誰からも注目されない。