業界の将来を左右するエコパチが年末には登場か
あけましておめでようございます。本年も「hobbyのズバリ云うぞ」を宜しくお願いします。
さて、今年は巳年。十二支で巳は植物の生長が極限に達し、次の種子から新たな生命が作られ始める時期と解釈されているそうです。2013年は民主党の自滅で政権が自民党に復帰することを考えると、自民党という“古い種子”からどんな新しい芽が出てくるのか期待と不安の年になりそうです。
新年ということで明るい話題を提供しなければなりません。実は年末にパチンコ業界のある広報誌の取材で5人の理事長を取材しました。年頭所感の意味合いも含まれている取材なので、業界が明るくなるような話題を聞いてみましたが、聞こえてくるのはため息ばかりでした。
その中で唯一業界的に明るい兆し?ともいえるのが日工組が進めているエコパチの話でした。ホールに設置するには風営法の改正を必要としますが、法律が改正されてから開発に着手したのでは市場に登場するまでタイムラグが出るために、警察庁と水面下で交渉を進めながらその準備をしてきました。今年は10年に一度、風営法の大幅な改正が期待されている年で、ここでエコパチが認められる筋書きのようです。関係筋によると11月頃にはいよいよ実機がお披露目されるとも言われています。
エコパチは別名封入式パチンコとも言われており、セキュリティーが完璧なものになるとも言われています。日工組が試算したところ、年間で約8000億円もの大金がゴトなどの不正により裏世界へ流れている、ということで不正を断ち切る切り札がエコパチとして位置づけられています。
「わざわざ封入式にしないで、今の機械でセキュリティーを完璧にしてもらいたい。第三者管理によって不正も管理するようだが、インとアウトもすべて管理されているので、売り上げもすべてガラス張りになる。こんな機械をメリットもなしに果たしてホールが導入するのか、甚だ疑問」(某理事長)
プリペイドカード普及のために、CR機に確変による連チャン性が認められましたが、エコパチになったからといって、今以上に射幸性がアップすることは考えられません。
それでも、多彩なゲーム性で新たなファン獲得のための起爆剤になることを期待する理事長もいることは確かです。スロットのように置くだけで遊技できるので、ラスベガスの空港のように将来的には、空港や駅構内にもパチンコホールが誕生することも期待できます。最もメーカーはカジノに設置されることを狙っているのかも知れませんが。