4円再生のためには本当の常連客に還元できる環境を!
業界ではすっかり4円パチンコに諦めムードが漂っているが、4円再生のヒントを計数管理のプロが解き明かしてくれる。
以下本文
いうまでもなく、パチンコはギャンブルではないが、勝ち負けのある遊びではある。負けた悔しさ、勝った嬉しさがあるからお客さんはパチンコを打つ。
そんなパチンコのユーザー心理に触れているケースを紹介しよう。
■条件
交換率40個交換
大当確率1/300
スタート6回/分
ベース30%
大当たり1回の出玉2000個
確変中ベース100%
●1人目のお客様
50分で単発大当たりそのまま遊技して50分後に3連チャン大当たりでヤメ
●2人目のお客様
50分で3連チャン大当たりそのまま遊技して50分後に単発大当たりでヤメ
●3人目のお客様
15分で3連チャン大当たりそのまま遊技して85分後に単発大当たりでヤメ
1人目のお客様は5000円負けているが、20000円負けている状態から5000円負けまで取り返しているため、心理的には満足されているケースだ。
一方、3人目のお客様は900円勝っているが、1万円以上勝っていたのにと不満なケースだ。
ユーザー心理ではその遊技過程における結果に左右されるので、負けているのに、満足したり、勝っているのに不満だったりと不思議な心理状況になる。
この心理状況を日々の営業の中でどう活かすか、ということだ。ここで店長さんにお伺いしたいのは赤字を打っていますか?ということだ。
私が携わったお店では450台の規模で、1日に1000万円の赤字を出したことがある。700台のお店で1カ月に1億円の赤字を出したこともある。
いわゆるバカ出しだ。これが一番お客様にはインパクトがある。つまり、1台40万円の台を何10台も買うよりも、そのおカネをお客様への還元して下さい、ということだ。
ただし、出せばいいというものではない。お客様への還元の注意点を十分に考慮しなければならない。
■誰に還元するのか?(常連様、一元様、プロ、ノリ打ち、ゴト師)
■どのタイミングで出す?(演出、日付特性)
連休中は取るのが当たり前という考えを捨てること。連休であっても一元様だけではなく常連様が多い日があることを理解しなければならない。
■競合店の店休日は出すの?取るの?
1.取り続けて競合店からお客様が来なくなった店ある。
2.出してもそのお客様は競合店だけしか打たない店もある。
3.出した結果、競合店のお客様が自店の常連になったケースもある。
では3の原因を考えたことあるだろうか?
皆さんの出し方は、プロやノリ打ちを養ってないですか、ということだ。プロやノリ打ちを養わないためには、お客様の状況を正しく掴むデータ管理が必要だ。
弊社の指標である持球率(客滞率でも可能)でノリ打ちのチェックができる。出玉共有は2人までというハウスルール必須となる。
さらに、S1,S2の差と時間当たりの打ちこみ数からプロの止め打ちをチェックすることもできる。
調整項目(スタート、ベース、T1O、T1Y、SA,BA)を事前設定してデータチェックすればゴト師のチェックもできる。
プロやノリ打ち、ゴト師を排除していくだけでも本当の常連客に還元することができるようになる。
イベントは打てなくなったが、お店が赤字を打つのは自由だ。実際に月に1日赤字を100万円打つだけで、月間の利益が10%アップした店舗もある。